オメガ スピードマスター コーアクシャル CAL.9300 リューズ周りの使いにくさは覚悟が必要
オメガ スピードマスター コーアクシャル CAL.9300 リューズ周りの使いにくさは覚悟が必要
さて、今回の記事は前回に引き続き、オメガの新世代スピードマスター、コーアクシャル・Cal.9300の最終回です。
外装の質が格段の進化を遂げ、内部の機械も新技術をふんだんに盛り込んでいる最近のオメガですが、実際に使ってみるとどうなのか・・・
実際に触ってみると、かなりのユーザー・アンフレンドリー。 お世辞にも使い易い時計とは言えません。
まず、リューズはねじ込み式ではないので、そのままリューズを回してゼンマイを巻き上げていくのですが、これまたやりにくい・・・。
基本的に手応えがむちゃくちゃ固いですし・・・
文字盤周辺を囲っている「ベゼル」という部分、正面から見ると数字インデックスが沢山表記されている部分ですが、それが横へとかなり出っ張っているので、それがリューズを回す指に干渉してくるんですよね。
固いし回しにくい・・・僕はもう、この時点でアウトです。
そしてリューズを一段引き出し、そこから回すと短針が1時間刻みで動き始めます。
この引き出す動作がまたやりにくいこと!! 固いしベゼルが邪魔をするし、リューズも形状的にサイドが一直線の円筒なので、引き出すために爪を引っ掛けるきっかけがなかなかつかめません。
結局時計ケース本体とリューズ下部のわずかな隙間に爪を突っ込んで引っ張るしかないのですが、これまた固いのでやりにくいのです。
日付表示切り替えのシステムにしても、短針を2回転(つまり24時間回転)させて1日切り替わるやり方・・・
海外に行く時は時差調整を1時間単位でできるので便利でしょうが、そんなにみんながみんな、海外にいつも行っているのでしょうか?(笑)
普通に日付を単体でスパッ、スパッと変えることができる機構に比べるとかったるいように思えます。
そして、リューズをもう一段引き出し、それからリューズを回すと長針が動き始めます。 時刻調整ですね。
リューズを引き出した瞬間に秒針は静止します。 ハック機能が付いているんですね。
スピードマスター・プロフェッショナルに搭載されているレマニアにはハック機能が付いていません。 なので、それと比べると便利といえば便利なのですが・・・
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